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2001'04.05.01:50

旅(1)

hennro.jpg


遍路記録 1徳島県「発心の道場」4月5日~4月11日 7日間

遍路記録 2高知県 「修行の道場」4月12日~23日 12日間

遍路記録 3愛媛県 「菩提の道場」4月24日~5月6日 13日間


遍路記録4 香川県 「涅槃の道場」5月7日~13日 7日間

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遍路記録 1

徳島県「発心の道場」4月5日~4月11日 7日間

  1日目 2001年 4月5日

    1番 霊山寺
   2番 極楽寺
   3番 金泉寺
   4番 大日寺
   5番 地蔵寺

 早朝の羽田空港からJASで空路四国着。
 徳島空港からタクシーで霊山寺へ



 1番に11時30分着 遍路用具を一式購入
  これが結構な金額になります、、、
 期待と不安が入り混じっている。
 ここでにわか遍路に着替えてそわそわと1番を後にして右も左も判らずに2番極楽寺へ。

 慣れない納経にてこずる。般若心経を読む声は
 蚊が鳴くようで自信もない。とにかく先へ
 とにかく早く次へ行きたいとしか考えられない。
 途中早くも道しるべを見失い心細い気持ちで誰も居ない道を一人歩く。

 4番についた頃には早くも足が痛み出して前途が思いやられる。
 5番を参拝した後、足のひどい痛みに今晩の宿につくのに苦労する。
 宿は6番安楽寺の少し手前に有るのだが、
 足が痛いし道は判らないはでへたり込んでいたら、
 そこは今日の宿の100メートルぐらい手前、
 宿の人が心配して玄関からこちらを見ていた。
 宿から見える道端に途方にくれて30分以上座っていたのである。<笑い>
 聞けば予約の遍路が一人だけ着かないので心配して探していたとの事。
   風呂に入り一息ついた。
 興奮しているのだろう、、、疲れきっているのに眠れなかった。

   宿 民宿 寿食堂 
   民宿といってもかなり大きいし新しい部屋で気持ちが良い。
   0886-94-2024

2日目 4月6日

 6番~11番

  6番 安楽寺
  7番 十楽寺
  8番 熊谷寺
  9番 法輪寺
  10番 切幡寺
  11番 藤井寺

    朝は7時少し前に出る。6番安楽寺はすぐ近く
 7時に1番乗りで納経、8番熊谷寺で錦の札を発見
 錦<にしき>の札とは遍路が納める札であるが、
 遍路を回った回数で色や材質が異なる。
 錦の札は100回以上回った遍路が特別注文で作る織物の札
 ご利益が有ると言われている、、、

 この寺の境内で地元の人からリュックの
 背負い方を教えてもらう。私は肩ヒモを長くして
 腰でしょっていたのだが、「それじゃ―ッダメだ!」
 もっと短くしろとぎゅーーーと肩ヒモを絞られる。
 背中が伸びるほどのきつさだ。しかし荷物がピタリと
 くっついているので軽く感じる。
 この背負い方は本当に役立った。
 10番切幡寺から11番は距離が長く途中何度も
 靴を脱いでは休憩の連続!

 15:05に11番 藤井寺に着くがしばらく
 境内で足を揉んでいた。団体の遍路がバスで
 たくさんやってくる。ベンチで靴を脱いで疲れ果てて
 座っている私に「歩きですか?えらいねーー」と
 多くの人が声をかけてくれる。

 藤井寺の境内に隣接して民宿が有るのだが
 東京から予約をした時点で満室だったので
 今夜の宿はここから来た道を戻って
 45分程の距離、駅のそばに有る。とにかく進む事だけを
 考えているので戻る事にはかなり抵抗がある。
 しかも明日はその道をもう一度11番まで戻って
 来なくてはならない。12番への登山口は11番
 藤井寺の境内の脇に有るのだ。

 宿 ビジネスホテル双葉
   ホテルと名乗って欲しくないなー
   夕飯はモスバーガーでのんびりする。
   0883-24-8989

3日目 4月7日

  12番 焼山寺



   宿を4時少し過ぎに出る。この時間だと真っ暗で月明かりが頼り。
 11番の藤井寺のそばの宿が取れなかった為に1時間近く離れたホテルに泊るはめになった。
 その宿から今日のスタート地点11番まで40分かけて戻る。
 昨日来た道なので迷う心配が無いのが唯一の救いだ。

   5時には藤井寺に着いたがまだ暗くここからの山道は
 暗くて道が見えないので藤井寺境内で30分ほど休憩して日の出を待つ。
 今日は<遍路転がし>と言われる難所登山にたじろぐ。
 昇り道は速度時速2キロと考えて8時間の行程を考えていたが、
 意外に早く6時間半で12時には12番焼山寺に到着。
 非常に疲れたが何とかクリア出来た喜びに包まれる。
 噴出した汗が山頂の冷たい風で引いていくのが本当に気持ちがいい。

 昼を食べながらなかなか出発する事が出来ない、
 初めての宿で同室だったKさんと境内で再会。

   13時半にやっと重い腰を上げて宿を目指して下山。
 焼山寺から4時間半かけて今夜の宿に這うようにして到着。
 昇りよりも長い下り坂のほうが足への負担が大きい。
 これにはまいった。

   宿 植村旅館
   この旅館の女将さんは本当にいい人で
   もしも次回が訪れる事が有ったら
   迷わず又訪れたい。
   この日に泊まったご夫婦は宿の階段で転倒して明日には帰ると言っていた。
   遍路転がしで足を酷使したのが原因だろう。
   0886-78-0859
   7500円 ビール2本込み

4日目 4月8日

    13番 大日寺
   14番 常楽寺
   15番 国分寺
   16番 観音寺
   17番 井戸寺

 宿を5時に出る。不思議な事に4時には
 目が自然とさめてしまうのだ。自然のリズムに
 まかせて今日一日を生きることしか考えていない。
 というよりも考える余裕がない。
 毎日<有る意味でゆとりのない状況>が続く。
 遍路とは世の中の雑事から隔離されてゆく道なのだろう。

 やる事、やるべき事は、とにかく歩く事。
 歩いて歩いて歩いて一つ先の寺へまた一つ先の寺へ。

   徳島県内は寺と寺が比較的近く張合いが持てる。
 弘法大師の遍路さんへの大サービスか?

 大型バスで団体遍路が大挙してやって来る。
 台車に山と積まれた納経帳と掛け軸をバスガイドが小走りに運んでくる。
 団体の遍路達は自分で納経所へやってくる事はないのである。
 納経所というのは現代風に約すとスタンプラリーのノートに
 はんこを押してもらう所です。
 朱印と墨でお寺の名を記入してもらう代金は300円。
 団体客は参拝が終われば納経も終わってオートメーションで次の寺へと
 走り去る、、この大群に出会ってしまうと朱印を
 いただくのにかなりの時間がかかってしまう。
 多くの寺は<歩き遍路>が並んで順番待ちをしていると
 先に納経をしてくれるので心使いがありがたい。
 しかし「並ぶのも修行じゃ!」とのたまう坊さんが
 居るのも事実である。13番の納経所では歌謡曲が
 流れていて、「あなたに抱かれて私は蝶になるー」
 これは興ざめだった。

 山の中の遍路道には多くの道しるべが有って迷う心配は無いが
 町中は道しるべも少ない。途中道しるべを見失い
 心もとなくなるが、なんとか徳島の市街
 に入る。阿波踊りの街を一人足を引き摺り
 ながら歩く遍路はみすぼらしい。なんで
 こんな事やってるのかと自問するが答えが
 見当たらない。賑やかな駅前の靴屋で中敷を厚い物
 に交換する。すこしかかとの痛みが和らぐ。

 一日の疲れを取る宿はどうしてもホテルを選んでしまう、
 ホテルと言ってもビジネスホテルだが、相部屋
 は自由がきかないのが嫌だ。特に私は朝4時には
 足にテープを張ったり着替えたりするので、
 宿の朝食を食べてから出発する遍路さんとの
 相部屋だと気が休まらない。

   宿 ビジネスホテルオリエント
   可もなく不可もない。
   5100円 夕食400円
   0886-25-2827

5日目 4月9日

    18番 恩山寺
   19番 立江寺

 足のテーピングに時間をかけて朝は始まる。
 肉刺は出来ていないのが救いである。足にマメが
 出来る事は避けたい。今日は大きな国道を
 ずっと歩いたが排気ガスにはまいってしまう。

 途中で学生とすれ違ったが遍路姿の私に
 大きな声で挨拶をしてくれる。四国が1000年
 をかけて作り上げた習慣なのだろう。元気が
 出る。今日は行程的には短めなのだが、
 初めての雨に打たれる。ポンチョで雨に濡れる
 事はないのだが汗で蒸れてシャツが気持ち悪い。

    20番鶴林寺の麓の宿に2時前に着いてしまう。
 玄関には大きな荷物が置いて有った。先に着いた
 遍路さんが荷物を置いて20番に昇って戻って
 来るつもりなのだろう。

 寺と宿の距離がうまくとれないとこんな日も
 出てくるがゆっくりと休養を取るのもいいと
 なぐさめる。まだまだ先は長いし、明日は
 難所がひかえているので宿でのんびりする。
 早く宿に着くと洗濯も風呂も待たなくて
 いいので時間を有効に生かせる。脚をとにかく
 揉んだりしていたわる。初日の宿で同宿だった
 Kさんも夕方に到着する。自分のペースが思った
 程遅くない事に安心した。

 宿 民宿金子屋
   ここは気に入った。
   08854-2-2721

6日目 4月10日

   20番 鶴林寺
  21番 太龍寺

 今日は遍路が恐れる難所の一つ。二つの山の
 頂上に有る寺をめざす。

 宿の裏からすぐにきつい昇り、初日の宿で
 主人がここをクリア出来れば、最後まで
 行けると行っていたのを思い出す。
 20番鶴林寺に昇ってすぐ下り、また21番太龍寺に昇って下り
 とアップダウンがきつい行程。しかし、
 5時には宿を出ているので時間的には
 余裕が有る。もしもこの山道を大雨の中で
 進むとなったら本当にたいへんだろう。
 晴天に感謝する。

 朝ご飯はおにぎりにしてもらって
 いるので好きなところで食べる自由も有る。
 宿で朝食を食べるとなれば早くても6時半、へた 
 すると7時過ぎになってしまう。早起きは
 三文の得を実感。早く出れば万が一道に迷って時間を
 ロスしても時間的に余裕が有り冷静に判断が利く。
 初めての道を毎日探して歩いているのでいつ迷子に
 なっても不思議では無いのである。

 宿 民宿龍山荘
   太龍寺の麓で一番近いし綺麗でお薦めです。
   0884-25-0658

7日目 4月11日

   22番 平等寺
  23番 薬王寺

 今日は第一クールのゴール(遍路は四国4県の一つ一つが
 ステージ<道場>になっている。)薬王寺をめざす。
   なんとなく足取りも軽い。しかし、
 足の痛みはピーク。どこからか全く痛く
 無くなるのだろうか?それとももっとひどく
 なってしまうのか見当もつかない。

 23番薬王寺に昼過ぎに着いた。



     同行のKさんと今日はずっと一緒に歩いた。彼は今日で故郷に一度帰る
 というので二人で昼を食べながら一区切りついた事をビールで祝う。
 ほとんどの歩き遍路はこうして日程の許す範囲で区切りながら、
 歩いている。これを<区切り打ち>という。
 私のように八十八ヶ寺を1度に回るのは<通し打ち>という。

 徳島県を無事に乗り切ったのだ。 
 Kさんを駅まで見送って宿に入る。
 Kさんは私と年がほとんど同じだが癌で亡くした
 奥さんの供養で遍路を思い立ったという。
 今日でいったん帰るがおそらくすぐにまた
 ここから歩き始める事だろう。結願を願わずに
 はいられない。

 商店街で足のテーピングを買う。肉刺が出来て
 いないのはテープで保護しているからである事は間違いない。
 もう1点は靴下、先が指5本に別れている薄手のものに厚手の登山用靴下の2枚重ね。
 少々暑苦しいがマメの痛みを様々な人がHPなどに書いているので用心用心。
 備えあれば憂いなし!

 宿は予約した時に少し高いな?と感じたが
 徳島県を終えたお祝いと思って10000円!
 料理が豪華で驚く。10品にも及ぶ料理を久しぶりに楽しんだ。
 体重が増えてきたような気がする、、、
 ほとんどの歩き遍路は5キロから10キロ程体重が減るようだが、
 遍路に出る前に本当に不規則な生活をしてやせ細って体調が悪かった私は、
 朝早く起きて30キロ程を歩き、3食をきちんと摂るのだから多少は太るかも知れない。

 荷物をF1並<笑い>に削っても体重が増えてしまう
 と足への負担が増加してしまう。あまり太るのはひかえたい!
 明日からは高知県で寺と寺の距離が非常に長いので気が滅入る。
 これからが修行だなー。

 宿 民宿きよみ
   建物はしょぼいが料理は料理旅館といった感じ。
   08847-7-0550

教訓

 23番までの徳島県内は全行程の中で足を慣らす、又は
 これからの厳しい行程の為に体を鍛えるような
 準備の期間のような気がする。気がはやって
 先を急ぎがちだがここで無理をして足を痛める
 人が多いようだ。もう1日ぐらい掛けるゆとり
 でもいいぐらいだろう。これは後になってから
 気が付いたことで当時はそんな余裕は全く無かった。
2003/08/18 大幅加筆
2003/08/30 加筆

   
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