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2001'04.24.01:56

旅(3)

遍路記録 1徳島県「発心の道場」4月5日~4月11日 7日間

遍路記録 2高知県 「修行の道場」4月12日~23日 12日間

遍路記録 3愛媛県 「菩提の道場」4月24日~5月6日 13日間

遍路記録4 香川県 「涅槃の道場」5月7日~13日 7日間

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遍路記録3

愛媛県 「菩提の道場」4月24日~5月6日 13日間

20日目 4月24日

 40番 観自在寺



  目覚まし時計はほとんど使わないで4時頃には自然に
 目が醒める。不思議である。
乱れた体内時計が正確に作動するのかも知れない。
 夜明けとともに活動し夜の暗さで眠りに就く。
 遍路は毎日が自然のリズムとの調和を
 取り戻す作用が有るのは間違い無い。
   宿に着くと1番にするのは洗濯。
 シャツとズボン 靴下は登山用の速乾性の物を買ってきてよかった。
 次の日には室内でも完全に乾いてくれる。  登山用品は本当に良く出来ている。
 値段は多少高くても価値が高い。
 白衣は木綿なので乾きが悪いので、乾燥機が
 有る宿でのみ洗う事にしている。

  持っていて便利な物は5メートル程のビニールのヒモだ。
 宿について洗濯をするがほとんどの場合は部屋に
 あるハンガーが足りない。そこでヒモを張って
 洗濯物を干すのである、ビジネスホテルに泊まった
 時には本当に助かった。毎日清潔な衣装でいる
 事は歩き遍路には特に必要である。野宿で遍路を
 している人はどうしても白衣などが汚れがちに
 なる事に注意したい。軽いので洗濯バサミも
 数個持つと便利だ。

   今日から新しいステージ愛媛県に突入。高知県は長く
 苦しかったが今日からは心機一転だ!

 宿 山城屋

21日目 4月25日

    今日は山城屋から25キロの新橋旅館まで進む。
 時折こうして適当な距離に旅館が無い場合が
 出てくるがこうした時は割り切ってのんびりと
 歩く、気分が非常に楽である。昼頃には宿の
 近辺に着けるので充分に休養する。それでも
 5時から歩いているので7時間になる。

  理想的な宿は次の寺の10キロ弱ぐらい手前。
 翌日5時に歩きはじめて7時過ぎ頃に寺に着くと
 団体客も居ない静かな寺で気分が良い。
 記帳が7時からなので寺に近すぎても意味が
 無いのだ。
 それに加えて歩き始めてから2時間ぐらいで寺に
 ついてその日の弾みが付く。

 宿のすぐ前の定食屋さんで昼食を食べて
 店の女主人と話す。
 しきりに「えらい えらい」と繰り返すので
 恐縮してしまう。歩き遍路に四国の人は優しい。
 料金を払ったら一度お金を受取り、そのお金を
 御接待ですと言って返してくれる。本当に
 簡単そうで出来ない事だと思う。

 明日は41番まで22キロだ!

 宿 新橋旅館

22日目 4月26日

  41番 龍光寺
  42番 佛木寺
  43番 明石寺
  松尾トンネルは長く、排気ガスが辛かった。
 手前から旧遍路道にそれる予定だったが道が判らず
 トンネルに突入してしまった。後悔!!

    宇和島郵便局の近くの喫茶店NOZUで久しぶりに
 美味しいコーヒーを飲んでリラックス。バナナを
 接待してもらう。

  佛木寺からすぐに遍路道に入り歯長峠を越える。
 この峠はかなり急勾配できつい、下りは雨による
 路面が流されている個所が多く極めて歩きにくい。

  明石寺には3時半に到着、足が強烈に痛む。
 峠越えが効いてる。宿は寺から近いはずだがなかなか
 見つけられない。泣けてくる。

 宿 松屋旅館

23日目 4月27日

    43番から44番は距離にして75キロ。2泊しながらの
 行程。今日は十夜ヶ橋を経て内子町にいたる35キロ。
 内子の町は一度来てみたかったので足取りも軽い。
 お目当ては内子座、残念ながら出し物がかかって
 いなかったので中は見ることが出来なかったが古い
 劇場を大切にしているこの町はもう少しゆっくりと
 時間をかけて散策してみたかった。宿には内子座の
 版画ポスターがたくさんかかっていて楽しい。料金
 は高い宿だが施設も素晴らしく風呂も最高だ。宿帳に
 記入したときに以前に2泊ぐらい同宿した人の名前が
 見えた。2日前にここに泊っている。どこで抜かれて
 どうして2日も早く進んでいるのか理解出来ない。
 速さは問題では無いが人間の一日に歩ける距離は
 そんなに違いは無いはずだ。判らない!!

 宿 松乃屋旅館

   値段は高いが良い宿です。

24日目 4月28日

  次の宿まで約30キロ。予定どうり2時には宿に着く。
 この宿から明日は45番から44番へと逆に周る、
 通称<逆打ち>で行く。地図では富士旅館と書いて有るが
 現在はリバーサイド富士と変わっている。

 宿 リバーサイド富士

25日目 4月29日

  45番 岩屋寺
  44番 太宝寺

  雨に打たれながら岩屋寺まで山の中の遍路道をひた
 進む。岩屋寺は一般の遍路と逆に裏山から入る。雨の
 歩き遍路は悲惨な状態! 雨カッパは着ているが汗で
 濡れてしまうので全身がグショリに成る。ゴアテックス
 なら大丈夫かもしれないが重いので考えてしまう。
  私はポンチョを使用しているがひどい雨だと膝の辺り
 から雨がズボンを伝い靴を濡らしてしまう。そうかと
 いって上下の雨具は小雨や雨が止んだりした時に脱ぐのが
 面倒くさい。雨具の問題は皆悩む所だろうが正解は
 無いと思う。
  ずぶぬれで宿に着く、道路から見るとひどく小さく
 見えた宿は実際には奥に広くて驚いた。女将が自分の
 だんなが凄い人だと誉め続けるのでいやになる。

   宿 民宿一里木

26日目 4月30日

    46番 浄瑠璃寺
  47番 八坂寺
  48番 西林寺
  49番 浄土寺
  50番 繁多寺
  51番 石手寺
  今日も雨、昨日よりは小降りである。国道33号から
 三坂峠を下る。長い下り道は膝に大きな負担がかかる。
 今日は一日で6箇所も周るので張り合いがある。
  しかし、一つの寺で読経して納経するのに30分弱
 はかかるのでそれだけで3時間以上はみないとならない。
 雨だと寺に着いてから雨具を脱いで支度を整えるので
 さらに時間がかかってしまう。浄瑠璃寺は寺の名前が
 美しい。お茶を進められついつい長いをする。
  バイトの青年が以前納経帳を盗まれた事が有ると教え
 てくれた。修行の最中に悪行を働く気になるのは理解
 に苦しむが、遍路を仕事にしている職業遍路という
 人種がいるそうで油断がならない。
  石手寺は道後温泉で有名である。



八十八ヶ寺の中でも最も観光地化された寺に
 は遍路とは無縁の観光客も多い。
  今日の宿はユースホステル。人生初体験である。
 宿にはバイク愛好家が多く泊っている、2段ベットに
 荷物を降ろし、寛ぐ。たいへんに合理的で清潔だが
 プライバシーは無い点が気になる。久しぶりに
 インターネットでサイトに書き込みをする。ネットは
 便利だが無ければ無いで生きて行かれると実感。

 宿 ユースホステル神泉園

27日目 5月1日

  52番 太山寺
  53番 円明寺

  世の中はゴールデンウイーク、遍路宿はほとんど
 予約は要らないぐらい空いているが、心配症の私は数日前に
 ゴールデンウイーク中の宿を全て予約してしまった。本来は1日か
 2日先の宿を予約して進むのだが、5日先まで宿が決まっている
 ので予定は変更がきかない。ほとんどの宿は最悪の場合でも
 相部屋でOKと言えば当日でも宿泊が出来る場合が多いが、
 万が一泊るところが無いと野宿になってしまうのが怖い。
 寝袋などの装備が有れば1泊ぐらいは問題ないが軽装の私は
 たぶん寝る事は出来ないだろう。しかし、5日先となると
 行程で無理が効かない為に、慎重な予定を組まざるおえない。
 まあ、この間はゆっくりと進む事にしよう。

  歩きだして見るとほとんどスピードが出ていない。
 時速2キロぐらいかもしれない。歩いては休憩を繰り返す。
 53番から今日の宿までは海沿いをひたすら歩くのみ。
 単調でますます歩みが遅くなる。おまけに泣きっ面に蜂の
 雨。5時ごろようやく宿にたどり着く。12時間歩いていた
 のだ、予定より3時間遅い。

 宿 月の家旅館

28日目 5月2日

     54番 延命寺
  55番 南光寺
  56番 泰山寺
  57番 永福寺
  58番 仙遊寺

  今日は全行程26キロ。大雨である。
 こうなると靴の中までグッショリと濡れてしまう。
 雨の話ばかりしているようだが、遍路にとって雨は本当に
 辛いのです。永福寺についた頃にはほとほと疲れて寺で
 1時間ほど座りこんでしまった。
57番札所の住職さんは糸井重里さんの<ほぼ日>にエッセイを掲載されて
 いるので興味の有る方はこちら
    本日は寺の宿坊に泊る。58番 仙遊寺は小高い山の頂上に
 有る。宿坊というと何だかきゅうくつな気がして今まで
 一度も泊ろうと思わなかったが、着いてみてびっくり。
 新築の素晴らしい宿坊でトイレにはウオシュレットまで付いて
 いる。完全なバリアフリー設計!驚き!!
  女主人が濡れネズミの私を見て個室を用意してくれた。
 専用のヒーターも運んでくれる。洗濯ものは乾くとして
 問題は完全に濡れてしまった登山靴。中敷をはずし、
 ヒータの風をあてて一晩乾かす。靴が濡れない方法は
 どうも無いようだ。一応防水になっているが一日中雨に
 打たれるとどうしても水が染み込んで来るのだ。

  宿  仙遊寺宿坊
     おすすめです。

29日目 5月3日

     59番 国分寺

  寺の宿坊は朝にお勤めが有ります。だから5時に出る事は
 出来ない。お経をあげて住職の説教を聞く。朝食もゆっくり
 いただいて寺を後にする。久しぶりにのんびりした気分だ。
 昨日完全に乾かした靴が気持ちがいい。天気も快晴である。
 足取りも軽い、人間の回復力には本当に驚く。

    宿 栄家旅館

30日目 5月4日

  60番 横峰寺
  61番 香園寺
  62番 宝寿寺
  横峰寺は標高700メートル、遍路にとっては難関の一つである。



 登山道はかなりの勾配で息がきれる。宿から4時間で到着。
 現在は車で参拝が出来るようになったが昔は皆歩いて昇るしか
 方法が無かったのだ。空気が澄んでいて気分がはれる。
 ひらけている場所に腰掛けては休憩するが本当に心が洗われる。
 香園寺はとんでもなく近代化された寺、寺と言うよりも
 新興宗教の本部というような趣である。地元では安産のご利益
 があるとの事で<子安さん>という名で親しまれているようだ。

  宿 ビジネス旅館小松

31日目 5月5日

  63番 吉祥寺
  64番 前神寺

  ゴールデンウィークも今日で終わり。団体の遍路はゴールデン
 ウイークは避けているそうで今日あたりから寺が混雑する。
 予約していた宿にはあまりにも早く着きそうなので初めて
 キャンセルして先に進む。途中から昨日の宿で一緒だった男性と
 歩く。彼は長い休みを取れたときに区切り打ちで遍路をして
 いるという。今回は65番までの予定だと言う。
  歩き遍路でも私のように1番から88番までを一気に周る事を
 通し打ちと言い、彼のように何度かに分けて周る事を
 区切り打ちと言う。一緒に歩く事を同行すると言い。お互いを
 同行さんと言ったりする。
  今日の宿は予定の宿よりも6キロ程先の旅館を予約した。
 女将さんは自分も歩いて遍路した経験の持ち主でとても優しい。
 感謝!明日は5時に出るので朝食はおにぎりにして下さいと
 言うと「食事は5時前に用意しますよ、食べて行きなさい」
 おまけに泊り客は私一人で有る。有り難い!感謝!!

 宿 五葉松旅館

   女将さんが本当に優しくておすすめ!

32日目 5月6日

    65番 三角寺

    早朝に女将さんの好意で朝食を頂き元気に出発する。
 先日の同行さんと7時頃に再び出会う。彼は私よりも先の宿を
 7時前に出た所だ。7時頃に出発して夕方5時頃まで歩くパターン
 と私のように朝5時には出て、午後2時には宿に入るパターン
 どちらが良いのかは好みだが、毎日知らない道を歩く為に
 常に道に迷う事も考えなければ成らない。早起きパターンの
 場合は万が一2時間程度道に迷っても夕方には宿につけるので
 安心だと思う。早起きは三文の得かな?
  三角寺で同行さんと別れる。彼はここから電車で帰るという。
 短い間の出来事だったが良い思いでになった。
  今日で愛媛県は終わり、明日からは最後のステージに
 突入である。

 宿 民宿岡田

                   
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